場所 | 奈良県生駒郡平群町 |
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宗派 | 信貴山真言宗 |
御本尊 | 毘沙門天 |
参拝日 | 2018/02/11 |
信貴山朝護孫子寺
信貴山朝護孫子寺は奈良県の信貴山にある信貴山真言宗の総本山で、毘沙門天をご本尊として「信貴山の毘沙門さん」として知られる寺院です。
創建の時期はハッキリしないという事ですが、寺伝によれば今から1400余年前に聖徳太子が物部守屋を討伐する際にこの山で戦勝祈願をすると、毘沙門天王が出現されて必勝の秘法を授け、その御加護で勝利した聖徳太子は自ら毘沙門天王の御尊像を刻み伽藍を創建し、この山を信ずべし貴ぶべき山『信貴山』と名付けたとされています。
又その日が寅年、寅日、寅の刻であったため、信貴山の毘沙門天王は寅に縁のある神として信仰されるようになったとか・・・。
そうした謂れもあって朝護孫子寺に入ると、まず大きな張り子の寅が出迎えてくれます。
また境内には至るところ寅が飾ってあり、信貴山の縁起物として本堂でも張り子の寅を売っていました。
毘沙門天を祀る本堂では、本堂の真下にある暗闇な回廊をお詣りする「戒壇巡り」が出来ます。
戒壇巡りで、本当に真っ暗な回廊に降りてしばらく行くと、十二支の守本尊がお灯明の中でお祀りされていて、また少し歩くと、触れると如意宝珠に触れたのと同じ功徳が与えられると伝えられている鉄の錠前があります。勿論触れさせて頂きましたが、なかなか出来ない貴重な体験でした。
本堂から眺める景色もまた素晴らしく、由緒正しい寺院でありながら張り子の寅がどことなくユーモラスな雰囲気を感じさせて、明るい印象を受けました。